施設からのお知らせ

ともにつくるおこめ「稲刈り」

2022年10月04日
わしま

さあ!いよいよやってきた「稲刈り」です。天気予報をみながら、重そうな雲の合間をみつけて…いざ収穫の日!

 稲は株を根元から5センチくらい残して刈るそうです。「落水」で少し軽くなったバケツを足元に寄せ、ハサミや鎌でザクッと切り取ります。なんだか、さみしいような気もしますけど…
 だけど、ご利用者の皆さまは目を輝かせて「こんなん初めてだ」「(稲を)どんどん持ってこい!」と、実にいきいきとした表情でご自分のバケツ稲を刈っていきます。職員もやってみると面白くて…結構、できるもんです。

 刈った稲は束にして、根元を藁でしっかりと締めます。この締め方もキュッと結んで、しかも結び目がキリッとしています。きつくない程度に結んであるんですけど、ご利用者の束は結び姿がかっこいいんです。

 写真だと、粋な感じが伝わりにくいかもしれませんが、出来上がった稲の束はこんな感じです。

 稲の束は「はざ掛け」にして天日に干します。こうすると、籾の水分が抜けて保存がききやすくなったり、おいしくなったりするんだそうです。今どきは「はざ木」がないので物干し竿を代用しました。このあと10日ほど掛けて「乾燥」させます。

 元農家のご利用者の見立ては鋭くて「こんな青いコメはだめだ」「藁が硬いなあ」など、えっそうなの?と思うご発言も出るくらいの盛り上がり。普段はあまり歩かれない方がこの日ばかりは自ら歩いて鎌を取りに行ったりと、「こんなこともできるんだなあ」とうれしくなりました。田んぼ仕事の経験がない方も周りの人に聞きながら、もちろん職員も教えてもらいながら一緒に稲を刈りました。
そんな感じでやりきった感いっぱいの「稲刈り」と「はざ掛け」ですが、ここまで本当に長かったなあ…って感じつつ、あっという間だったなあ…とも。つまり、哀愁です。
 とくに刈り取った後のバケツはやっぱり寂しくて、せめて稲たちを見守ってくれているんだと思いたいですよね。そう、干している「稲」はもう…「バケツ」とは繋がっていません。あっ、でもこれって「守破離」?「巣立ち」?
いやいや、それは擬人化されたストーリーなんですが、きっと何か通ずるものがあるはずです!よし、みんなで成長という名の「実りの秋」にしていこう!

次はいよいよ「脱穀・籾摺り・精米」です。

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