今回は、落ち着いた「和」の雰囲気を感じさせてくれる装飾で彩られています。

インド原産の「訶梨勒(かりろく)」は標高30mもある枝の先に、白い花が群がって咲きます。
その実を袋に入れたのが「訶梨勒袋」と言われます。室町時代、その花のように白い裂で卵形の実に形どった袋と、陰陽五行を彩る美しい五色にまとめた組紐を飾り紐にして、1年=12カ月を意味する12個の実を入れた袋が、魔よけや無病息災を願う装飾具と言われています。
左右には、緑葉と赤い実が対照的な「ニワザクラ」、綺麗な白い花の「ナデシコ」が目を引きます。

来館時はぜひお立ち寄りいただけたらと思います。