施設からのお知らせ

実証実験「紙おむつの下水処理」

2022年12月26日
わしま

 長岡市下水道課よりお話をいただいていた、国土交通省と住宅機器メーカーLIXILが取り組んでいる「使用済み紙おむつの下水道への受け入れ」について、11月末から12月初旬にかけて特別養護老人ホームわしまで実証実験が行われました。

 LIXILが開発した紙おむつ処理機を使ったこの実証実験では、まずは「介護施設で排出される使用済み紙おむつを固形物と水分に分離」し、「その過程で発生した水分を下水道へ排出することで廃棄する固形物の量を削減」します。それら一連の工程とその影響に関するデータを収集します。(紙おむつ処理機はご利用者用トイレの1室に設置しました)

その運用の効果は、ごみの廃棄量を削減することができ、介護施設が負う処理費用や臭気に関する負担も減らすことができる・・・というものでした。合理的です。

 この期間中に紙おむつ処理機で処理した様子をお聞きすると、なんと固形物として残ったごみの量は半分以下に!すごいですね。処理に要する時間を考慮すると実用化にはきっと、今後もさまざまな工夫が加えられていくものと思いますが、このような発想や社会インフラとのタイアップは私たちにとっても期待するところが大きいです。

 実験では紙おむつ処理機の運用だけでなく、下水配管での調査も行われました。下水処理が問題なく行えれば自治体としてもごみ処理施設の負担軽減にもなり、ごみの焼却量が減ればCO2の排出削減にもなるそうです。

 この実証実験の結果はこれから精査されていくそうです。私たちの国は超高齢社会の真っただ中。介護や支援を受けながら自立した生活を目指していくことの大切さの中に、社会福祉法人だけでなく産学官などの幅広い連携による多くの挑戦がその一助となれば…。

 関係者の皆さま、がんばってください!私たちも勉強になりました。雪国・新潟から応援しています。

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