施設からのお知らせ
二分の一成人式を祝う
和島小学校4年生とは毎年、福祉の授業の一環で一緒に畑活動をしたり、小学校の行事に招待していただいたり…たくさんの交流を重ねてきました。
昨年度からはコロナ禍のために直接ふれあうことができなくなってしまいましたが、間接的にでも何かできることはないだろうかと考えたところ、毎年2月に「二分の一成人式」を学校行事で行っていることを知りました。ならば当日、子どもたちの胸に着けてもらえるようにと、お祝いの気持ちを込めた「コサージュ」を作ってプレゼント。子どもたちや保護者の皆さま、先生方からも大変喜ばれたと聞き、今年もご利用者の皆さまと一緒に作ってお渡しすることにしました。
フェルトを型に沿って切り取ったり、花の形になるように丸めたり、リボンを縫い付けたりと、完成までにはたくさんの工程があるのですが、皆さまそれぞれの得意なことを活かしながら作業を進めていただきました。
中心となる花は手で丸めていただき、周りの小さい花は職員も協力して作り、色とりどりのリボンを付けて完成です。子どもたちの喜ぶ顔を思い浮かべながら、一つ一つ心を込めてラッピングしました。
制作中には「何ができるんだ?」と聞かれ、二分の一成人式のことを説明すると「今はそんなことをやるんだね、喜んでくれるといいね」と皆さまの表情は一段と温かくなりました。
今年の「二分の一成人式」も当初2月に予定されていましたが、コロナ禍が収まらず3月10日に延期となったこともあり、児童の皆さんに代わって担任の先生がプログラムを届けて下さいました。
プログラムには「おじいちゃん、おばあちゃんへ 来れなくて残念ですが、4年生はがんばって準備しています!おうえんをよろしくお願いします!」との心温まるメッセージが添えられていました。
当日は子どもたちの胸にお渡しした「コサージュ」を着けていただき、保護者の皆さまからは今年も好評だったと伺いました。(本当によかったなあと思います)
そして和島小学校の卒業式の日、子どもたちからお礼のお手紙が届きました。「二分の一成人式は大成功しました!」とのこと。かがやき学年の皆さん、ありがとうございました!(手作りのお手紙がうれしいです)
数年後にはきっと、私たちと一緒にこのまちを盛り上げていく力になってくれる子どもたち。家庭や幅広い年代を繋いでいくことで、その力はより逞しいものとなっていくことでしょう。
コロナ禍で思うように交流ができない日々が続いていますが、地域の子どもたちのために「私たちに今、できること」を求め続けていこうと思います。