施設からのお知らせ

自然由来の手作り文化と時間

2021年07月10日
わしま

 まずは、敷地内に植えてながく育ててきたミント。このミントの葉を乾燥させ、お茶パックの袋に詰めて湯船に入れると、湯に爽やかな香りがひろがります。(消炎作用もあり、疲れた体が癒される疲労回復の効果があります)


 梅雨入り間際のこの日、さっそく自然の香りを浴びながらミントを収穫しました。汚れを取り、長さを合わせて束ね、陰干しを始めました。早く湯に浸かりたくなります。


 そして、もう一つ。敷地内に6年前から自生している「松」が大きくなったので、昨年の暮れに松飾を手作りしました。そして今年の暮れも…と、どうせ1年待つなら素材になるものを育ててみようということで、厄除けと縁起のよさにちなんで「南天」と「万両」をご利用者と植えました。


たぶん酷暑の夏を越し、冬を迎えたら、ご利用者の皆さんともう一度松飾を手作りして、今度こそ見通しの明るい新年をお迎えしたいと思います。


さらに榊。今年のお正月は玉串を手作りして、事務室の神棚の前で拝礼、奉納を行いました。普段は常緑を求めて人工の榊をお供えしてあるのですが、やはり本物がいいんじゃないかということで敷地に榊の樹を植えました。ご利用者とともに大切に育て、この夏には枝葉が大きく広がることを願っています。来年も手作りの玉串をお納めして、皆さまの健康を願い、さらに気を引き締めてよりよいケアを求め続けたいと思います。

 私たちの施設では「時間」を大切にしています。
 育てた植物は収穫して体に取り込み、時間とともに健やかに暮らしていく。あるいは育てた植物を細工してお供えものに使ったら、土に還し、そしてまた育てていく。
持続可能な循環型の地域共生社会のコンセプトは、小さくてもあらゆる活動に取り入れられています。
「ともに、生きていく」 ” 私たちに今、できること+SDGs ”

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